生きやすさマガジン

自分が生きやすく、みんなも生きやすく

『違国日記』第3話

この回から槙生と朝の同居生活が始まる。いわゆる普通の、日常の話になる。


親が死んで葬式が終わり、学校も休みですることがない朝。槙生はずっと隣の部屋で仕事(小説の執筆)。自ら掃除を買って出る朝。人見知りもせず家事も好きな朝という真逆の生き物は槙生にとって不思議な珍獣に映る。
槙生は「大人なのに」そういった普通のことができない。さらに朝が不満を漏らすと正直に「傷つくからやめて」と言う。親や親戚、友達の親といった今まで出会ってきたとは違う「大人」であり、違う人間なのだということが朝にもわかってくる。


そんな違う人間同士でも伝わる感情はある。

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日記を書こうとしてもずっと手が止まり自分の心の砂漠にポツンと一人たたずむ朝。
そんな彼女に槙生は言う。
「日記は今書きたいことを書けばいい。書きたくないことは書かなくていい」
「ほんとうのことを書く必要もない」
「書いていて苦しいことをわざわざ書くことはない」
「“ぽつーん”はきっと“孤独”だね」


孤独の砂漠の真ん中でも、そこでテントを立て暮らしている人間がいる。それを朝は知る。