浮気した相手が妊娠しました〜「助けて」と言えないを考える その1
『「助けて」が言えない』の会をやります。
【開催日時】
2019年4月28日(日) 14時〜17時
目黒駅そばのレンタル会議室(定員8名)
※会費 千円
二次会 近くのファミレス 18時〜21時ごろ
途中参加、ドタキャンOK、参加希望の方はブログのコメント欄かツイッターにDMでお知らせください。
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https://twitter.com/ouenrenmu
現在モーニングで『1122』を連載している渡辺ペコさんの過去作に『にこたま』(全5巻)というのがありまして、そこに本日のタイトル通りの出来事が描かれています(タイトル釣りっぽく書いてゴメンね)。
同棲している彼女に、浮気した女性を妊娠させてしまったことを告げたシーンです。
男性は、浮気相手の女性は彼が同棲しているのを知ってるから自分一人で産んで育てると言っているけど自分も何かしら関わらないといけないと責任を感じている。でも同棲している彼女のことも大事で結婚したいと考えいている。その板ばさみで、結果「もうわけわかんなくなって」思わず言っちゃった、という状態です。
後ろめたいしこうやって彼女を傷つけることがわかっていたしで、この場合は「助けてと言えない」というよりは「本当のことが言えない」苦しさで思わず言っちゃった感じです。
でもやっぱり一人で抱えるのは苦しくて、助けて欲しかったんですよね。
大事な相手を苦しめるから、言えない。
言うことで傷つけるから、そして自分も怒られるから、言えない。
その後の未来が不安だから、きっと良くないことになるだろうから、言わない。
相手のことを思っていれば「言えない」なんてカッコつけられるけど、自分が傷つきたくないのであれば「言わない」という言い方が正解なんでしょう。
「助けてと言わない」を「助けてと言えない」に言い換えてしまうのはズルい。ズルいけどズルをするにも、理由がある。
相手を傷つけたくないから。君のためを思って。
そういうズルをやさしさだと思ってくれる(思い込んでくれる)人と、ずっと一緒にいたい、結婚したいと思うんじゃなかろうか。
自分勝手。わがまま。無責任。
よくわかってる。
わかってるから、言えないんだ。
しかしこのまま言えないままでいると、そんな自分が嫌になって機嫌が悪くなり、最悪キレたりする。けっきょく早めにで処理する方がまだマシなんですよね。
ちなみにこのマンガの続きは、同棲相手のあっちゃんが卵巣腫瘍で子宮摘出か?となってさらに混迷を深めます。けっきょく両女性の間を右往左往するしかない男、そんな男の情けなさが『1122』に負けず劣らず描かれています。こういう男のしょうもなさをどんどん描いてくれた方が「男性性」から降りやすくなるのでいいと思うんですが、そういうのが「情けない、みっともない」という視点も当然強くあるわけで…。
「助けてと言えない」は弱さを見せたくない、見せられないでもあるんですよね。