生きづらさマガジン

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好きの押し付けもハラスメントになる。もう一度、欲望と行為と関係の話。

けやき坂46(日向坂46と改名が発表されましたね)の冠番組『ひらがな推し』において、MCのオードリー春日誕生日企画として「キン肉マンを習得しよう!」という回をやっていました。

 


何事にも全力な松田好花、キン肉マン企画で無双!ツッコミ実践編では事前予習範囲外の王位争奪編に登場「Vの陣形」ツッコミも【ひらがな推し】 | 欅坂46まとめきんぐだむ

 


今まで番組では春日と若林がキン肉マンで例える、ボケる、ツッコむを散々繰り返していて、当然キン肉マンを知らないほとんどのメンバーがポカーンとして置き去りにするという事態が繰り返されてきました。


これってもう「おじさんの趣味を若い女の子に無理やり押し付ける」っていうパワハラの構図なんですよね。
でも番組で醸し出されていた空気は単なるそういった一方通行の権力構造とは違うものがあって、それってなんでだろうと考えてみたんです。

 

 


【尊重して身を引く】

 


オードリーが番組でキン肉マンで逆を繰り返してきた相手というのが女の子たちメンバーではなくて「自分たち」とそれを見ている「スタッフ、視聴者」に向けてでした。
そりゃメンバーだってその場にいますし、自分たちを無視してはしゃぐ人って不快ですよね。これはこれでやっぱりアウトなんですが、まだ身内で楽しんでいるぶんマシなのかな、と。これがヘタな親切心やスケべ心をだして無理矢理押し付けると「欲望」から「行為」となって「無自覚な加害者と被害者という関係」にまで発展します。


オードリーの2人がいつまでもキン肉マンネタをやめないので(完全に小学生男子の悪ノリ状態ですわ)、それで番組としてとった対策がこのキン肉マン企画の回というわけです。
コンテンツの良さをきちんと学ぶことで楽しさを知ろう、と。


おじさんと女の子の関係に限らず他者に自分の欲望を押し付けるのはハラスメントであり、相手の気持ちを無視しない、不快にさせないやり方で共有するという努力・心遣いが必要になってきます。
それでノってくれる人はそれでいいし、それでも楽しめない人にはもうそれ以上の押し付けはしないとあきらめるのが肝心です。
番組としてもメンバーとしても今年40周年を迎えるキン肉マンを知っておくことで外番組やイベントにも呼ばれる可能性がある、ということでアイドルとしてのメリットもあるわけですし、そこは賢くやっていきましょうということです。
実際番組としてもけっこうハネてたし、積極的に興味を持っていた子はやっぱり好感があがりますよね。でも一番大事なのはそれでもあんまり好きになれなかった、相性が合わなかった子に対して責めるのではなく、結果として興味を持たなかったんだから潔く身を引くことなんです。
それが尊重ということです。


自分がいいな、と思っているものを行為にするときほど客観的になる、相手がどう思っているかに注意する。加害者にならないために、被害者にさせないためにはそういったところにも一人一人が気づける社会になる必要があると思いますね。